ベスト&レア

JERO( ジェロ ) ベスト&レア歌詞
1.海雪

作詞:秋元康
作曲:宇崎竜童

凍える空から
海に降る雪は
波間にのまれて
跡形もなくなる

ねえ 愛してても
ああ 届かぬなら
ねえ いっそ この私
身を投げましょうか?

あなた 追って 出雲崎
悲しみの日本海
愛を見失い 岸壁の上
落ちる涙は
積もることのない
まるで 海雪

掌 伸ばせば
冷たい幻
世間を振り切り
宿命(さだめ)だと信じた

ねえ 愛されても
ああ 叶わぬ中
ねえ いっそ この私
殺してください

一人きりの出雲崎
明日(あす)を待つ傘もなく
濡れたこの髪が 芯まで冷えて
恨む言葉も
水面に消えてく
まるで 海雪

ねえ 愛してても
ああ 届かぬなら
ねえ いっそ この私
身を投げましょうか?


2.氷雨

作詞:とまりれん
作曲:とまりれん

飲ませて下さい もう少し
今夜は帰らない 帰りたくない
誰が待つと言うの あの部屋で
そうよ 誰もいないわ 今では
歌わないでください その歌は
別れたあの人を 想い出すから
飲めばやけに 涙もろくなる
こんなあたし許して下さい

外は冬の雨まだやまぬ
この胸を濡らすように
傘がないわけじゃないけれど
帰りたくない
もっと酔う程に飲んで
あの人を忘れたいから

私を捨てた あの人を
今更悔やんでも 仕方ないけど
未練ごころ消せぬ こんな夜
女ひとり飲む酒 侘しい
酔ってなんかいないわ 泣いてない
タバコの煙り 目にしみただけなの
私酔えば 家に帰ります
あなたそんな 心配しないで

外は冬の雨まだやまぬ
この胸を濡らすように
傘がないわけじゃないけれど
帰りたくない
もっと酔う程に飲んで
あの人を忘れたいから

忘れたいから


3.晴れ舞台

作詞:中村中
作曲:中村中

世間のニュースによく似た色の 今夜も暗い幕が開(あ)く
眩しいライトに目をつむる度に 思い出すのさ あの笑顔

昔話をねだっても「忘れたよ」しか言わなくなっちまって
母ちゃん おいらは知ってるよ
灯りも点けずにオイオイと 忘れた昔が夜泣きするのを
おいでよ母ちゃん おいらのもとへ
故郷(くに)に残した 優しい瞳に おいらの姿 見せてやりたい

擦り切れるほど繰り返し 見ては歌った「越後獅子の唄」
母ちゃん おいらの歌だけが
「宝物だよ」と笑うから おいらもクヨクヨしちゃいられない
おいでよ母ちゃん 夜明けは近い
見えるといいな 晴れの舞台に 昇れおいらの 初日の出

ライトを浴びて 呼ばれる名前は 母ちゃんに貰った 名前だよ
忘れちまった 昔の代わりに 夢を見させてやるからね
もうじき暗い 幕が開(ひら)くよ おいらの姿 見てて下さい


4.有楽町で逢いましょう

作詞:佐伯孝夫
作曲:吉田正

あなたを待てば 雨が降る
濡れて来ぬかと 気にかかる
ああ ビルのほとりのティー・ルーム
雨もいとしや唄ってる
甘いブルース
あなたとわたしの合言葉
「有楽町で逢いましょう」

こころにしみる 雨の唄
駅のホームも濡れたろう
ああ 小窓にけむる デパートよ
きょうの映画(シネマ)は ロードショー
かわすささやき
あなたとわたしの合言葉
「有楽町で逢いましょう」

かなしい宵は 悲しよに
燃えるやさしい 街あかり
ああ 命をかけた恋の花
咲いておくれよ いつまでも
いついつまでも
あなたとわたしの合言葉
「有楽町で逢いましょう」


5.爪跡

作詞:蟹江ハルキ
作曲:春畑道哉

答えなんか 無いのでしょう 二人の行く先に
ただ 今は 束の間の 深い夜に 沈みたい
ためらいながら 求め とまどいながら 夢を見てたわ
後ろ向きの恋を 捨てることができずに
あなたが残した 爪跡 ひとり癒す 夜更け

部屋の灯り 仄暗く 浮かんだ横顔に
ただ 時が 止まればと 痛いほどに 祈ったわ
未来を信じ そして 未来に怯え 夜ごと 震えた
壊れそうな心 ふさぐずるい口づけ
あなたがいるなら生きられる どんなつらい明日も

ためらいながら 求め とまどいながら 夢を見てたわ
私だけのひとと 言える時が来るのを
心に残った 爪跡 それは生きた証し


6.四季の歌

作詞:荒木とよひさ
作曲:荒木とよひさ

春を愛する人は 心清き人
すみれの花のような
ぼくの友だち

夏を愛する人は 心強き人
岩をくだく波のような
ぼくの父親

秋を愛する人は 心深き人
愛を語るハイネのような
ぼくの恋人

冬を愛する人は 心広き人
根雪を溶かす大地のような
ぼくの母親

ラ ララ ララララ…
ラ ララ ララララ…


7.試練

作詞:山上路夫
作曲:春畑道哉

風が吹く日暮れの道
どこまで行けば いいのか
風来の男ならば 待ってる宿もない
ここで暮らせと言っていた
そんな女(ひと)もいたけれど
男は誰でも旅人だ
茜雲(あかねぐも)が目にしみる

生きる事は試練か
負けちゃ今日を越えられぬ
明日もちがう試練が
俺のことを待っている
人生はロマンだぜ
眉あげてゆこう

この街で人の情け
心にジンとしみたよ
風来の男だって 時には弱くなる
おまえがともした家明かり
今もたずね帰りたい
未練はおまえを苦しめる
熱い想いとじこめる

愛は俺の試練か
うしろ向いて生きられぬ
女ごころ試練か
俺を夢で迷わせる
人生は一度きり
前向いてゆこう

この道越えたら広々と
空も青くひろがるさ
苦しい想いは男なら
笑い顔(がお)に隠すのさ

生きる事は試練か
負けちゃ今日を越えられぬ
明日もちがう試練が
俺のことを待っている
人生はロマンだぜ
眉あげてゆこう


8.嘘泣き

作詞:田久保真見
作曲:浜圭介

悲しすぎると 泣けないね
なみだが胸で 凍りつく…
でも笑うほど 強くない
背中であなた 送らせて…

嘘泣きを してる間に
ふり向かず 出て行ってよ
泣き崩れてる こころが
泣き叫んでる 未練が
あなたを止める その前に そっと

夢がつぶれて しまうほど
最後に抱いて 欲しかった…
いま私から 遠ざかる
靴音さえも 愛してた…

嘘泣きを してる間に
酔っぱらって ねむりたいの
まだ燃え焦がる こころが
まだ燃えのこる 未練が
あなたを憎む その前に いっそ

嘘泣きを してる間に
ふり向かず 出て行ってよ
泣き崩れてる こころが
泣き叫んでる 未練が
あなたを止める その前に そっと


9.流浪の街

作詞:蟹江ハルキ
作曲:山本健太郎

流れ流れていた
暮らしも心根も 荒れ果てて
酔いつぶれ 塞ぎ込んだ
駅裏の暗い路地
やるせなく 時だけが 過ぎ往く
幸せを探したいけど
所詮 負け犬 はぐれ犬
眠りついてる よどんだ街じゃ
拾いそこなった あの夢の
小さな破片(カケラ)さえ 見えなくて

とうにほどけていた
心と心を 繋ぐ糸
いらだちで 背中向けた
なぐさめの 言葉にも
強がりで 遠ざけた ぬくもり
情熱を探したいけど
所詮 やせ犬 おびえ犬
動き出したい 動き出せない
涙 飲み込んで 空を見た
もう一度歩き出す勇気が欲しい

幸せを探したいけど
所詮 負け犬 はぐれ犬
眠りついてる よどんだ街じゃ
拾いそこなった あの夢の
小さな破片(カケラ)さえ 見えなくて


10.初めての街で

作詞:永六輔
作曲:中村八大

初めての街で いつもの酒
ちょっと気取って 一人ぼっち
初めての人と いつもの酒
気障に口説いて みたりする みたりする

初めての店で いつもの酒
飲み方一つで 馴染みの客
初めての別れに いつもの酒
達者でいろよ 又逢おう 又逢おう

初めての涙に いつもの酒
ふってふられて 又 惚れて
いつもの肴で いつもの酒
やっぱり俺は 一人じゃない 一人じゃない
一人じゃない


11.えいさ

作詞:一青窈
作曲:山本健太郎

すが漏りの浮き名の独り暮らし
あなたの声、匂い、あなたの嘘
愛は終われますか
ひとりでに
改札で凍て鶴だわ
声かけられぬ寂しさに耐えています
身じろぎもできないのあたし馬鹿ね
えええ…えいさ 飛び立っておゆき

「現在使われておりません」が
どこか遠くであのホトトギスに
あなた呼び出されているのでしょう
はぐれた手を温めて
追いかけられぬ悔しさに耐えています
遠慮がちのあたしじゃ役立たずね
えええ…えいさ 幸せにおなり

嘘ついてまで欲しかったものがあったわ
痛くなるほど抱きしめられ
声かけられぬ寂しさに耐えています
身じろぎもできないのあたし馬鹿ね
えええ…えいさ 飛び立っておゆき


12.めざまし夢音頭

作詞:RYOKa
作曲:春畑道哉

都会のなぎさの 潮風と
かもめに誘われ 夏祭り
朝がくるたび 幕あける
新しい 旅ものがたり
隣に笑うは 旅なかま
手をつなごう 手をたたこう めざまし夢音頭

物見の球に見守られ
ここに集いし 夏祭り
一人一人が 主人公
終わらない 旅ものがたり
頼りになるのは 旅なかま
手をつなごう 手をたたこう めざまし夢音頭

湾岸わたる 虹の橋
彩るさきに 夏祭り
涙の夜もあるけれど
くじけない 旅ものがたり
励ましあえるは 旅なかま
手をつなごう 手をたたこう めざまし夢音頭

きっと忘れぬ思い出を
胸にきざんだ 夏祭り
季節はめぐりめぐっても
続くは旅ものがたり
信じて進もう 旅なかま
手をつなごう 手をたたこう めざまし夢音頭


13.やんちゃ道

作詞:中村中
作曲:中村中

泥んこで泣かされて帰って来ても
鼻水垂らし 笑顔を作ってる
負けん気なあたしに似て 強がりで
喧嘩の理由(わけ)は言わないね

寝顔はまだまだ子供だけど 我慢を覚えているんだね
知らぬ間に でこぼこしてきた小さな手

やぶけたズボンを縫うたびに 人には言えない悲しみが
この胸の奥に忍び込む あやしておくれと駄々を言う
悔しさ噛みしめ 強くなれ 泥んこ道に咲く花のように

寝坊して飛び起きた遠足の朝
玄関先で慌てて手渡した
残り物弁当のおむすびが
大好きだよって笑ったね

贅沢させてやれないけど 手のかかる毎日 楽しいよ
愚図っても いつかはグレても帰る場所

あたしの背丈追い越して いつかはお前もいっちょ前
それが男さ やんちゃ道 転んでのめって歩む道

弱音を吐かないお前には 恥ずかしい所(とこ)は見せられない
お前が笑ってくれるなら それがあたしの笑顔だよ
悲しみ拭って 胸を張れ 心の奥に咲く花のように


14.訳あり列車

作詞:秋元康
作曲:宇崎竜童

トンネル 抜ければ
雪が深くなる
色のない 山間(やまあい)が
ガラスの窓に映る

東京で失った
人生を引き払い
故郷(ふるさと)へ帰る時
終着駅は遠い

AH― 訳あり列車は 今
AH― 古い手紙のように
すべてを許しながら 進む
あなたをまだ愛してるのに
進むのです

ずいぶん昔の
桜の季節に
飛び出した あの家は
寂れた村の外れ

年老いた父親に
話せないことばかり
真っ白に降り積もる
雪が隠してくれる

AH― 訳あり列車は 今
AH― 何もなかったように
私の心の奥 進む
あなたのこと 忘れなさいと
汽笛が鳴る

AH― 訳あり列車は 今
AH― 古い手紙のように
すべてを許しながら 進む
あなたをまだ愛してるのに
進むのです